私はまだ、ガラスの靴を履く勇気がない。



――特待生としてここに座っている私。
 






一応『新入生代表』として呼ばれることになっていた。


「新入生代表。 白雪 姫」



「はい」




ザワザワ……







私が立った瞬間、ざわめく生徒たち。







私は前を向き、長い道を歩き出した。







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