続・危険なキス
「話……って?」
階段の下。
あまり人が通らない場所を選ぶと、廊下の端と端に寄って本題を切り出した。
「麻衣子のこと」
「あ……ああ。やっぱそっちか」
「それ以外何があるの?」
「いや。お前が俺に愛の告白とか」
「んなわけないでしょ」
すぱっと答えるあたしに、楠木は「だよなぁ!」と乾いた笑いをもらす。
「いい加減、ハッキリしてあげないと、麻衣子が可哀そうだよ」
「うん……」
「脈はあるの?ないなら、ちゃんと振ってあげて」
「……」
「麻衣子。
高校卒業したら、もう楠木のこと諦めるってさ。
あの子、結構モテるから、大学入ったらすぐ彼氏できるよ」
「は?」
ずっと曖昧な返事しかしていなかった楠木が、それを聞いて顔を上げた。
その顔は、焦りと驚きでいっぱい。