続・危険なキス
 
「ありがとうございましたー」


夕方過ぎのピークを過ぎて、ようやくお客さんの波が落ち着いてきた。


今日はあたしと川崎さんと店長の日。

川崎さんはあれからとくにあたしに何か言ってくることはなくて、たまに裏で顔を合わせても世間話をするくらい。

あたし自身、先生に悩まされていることないから、先生への恨みも薄れているのかと思った。



「さて、閉めようか」
「はーい」


時間も閉店時間になり、最後のお客さんを見送ったあと、店長が言った。

川崎さんも返事をし、軽い清掃をした。



「うん。じゃあ、今日はもういいよ。お疲れ!」
「お疲れ様ですー」
「お疲れ様です!」


店長は、このあとお金の計算。

バイトのあたしたちは、一言挨拶をして上がることにした。
 
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