続・危険なキス
 
「お先失礼します」


夕方5時。
朝から入っているあたしは、もう上がる時間。

まだ残っている人たちに挨拶をして、控室へ向かった。



開いた携帯には、誰からの着信も入っていなくて
悔やみきれないため息を吐いて、携帯を鞄にしまった。


あれから、何度も先生に電話をかけた。
だけどそれに出てくれることはなかった。


どうしていきなり別れを切り出されたのかが分からなくて、
自分に非があったのか、それとも別の何か理由があったのか、

ただどうしてもそれが知りたかった。



「………はぁ…」


勝手に漏れるため息を吐いて、パタンとロッカーを閉めた。


気をゆるますと、涙があふれ出てきそうだ。
 
< 161 / 344 >

この作品をシェア

pagetop