続・危険なキス
 
「今の紫乃ちゃんは、あいつの色香に惑わされてるだけだよ。

 もうフラれたんでしょ?
 いつまでも想ってたって、心にどんどん傷をつくってくだけだ」


「……」


もうフラれた……。

確かにそうかもしれない。


それでもやっぱり……



「ごめんなさい」



あたしの気持ちは変わらない。



もうこれ以上、川崎さんと話していても、二人の間に何も進まないと思った。
ぺこりと頭を下げて、席を立つ。



そのまま横を通り過ぎようとしたら、




「俺は……

 あいつを一生許せない」




背筋がぞくりとするような、低い声で言い放たれた。
 
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