続・危険なキス
「お前は俺以外の誘い、全部断れ」
「無―――……」
やっぱり、あたしの言葉は言わせてはくれなかった。
こんな自分勝手で、独占欲の強い言葉ばかり吐く先生だけど
決してそれが本心ではないことを知っている。
こういったヤキモチは妬かれるけど
実際にあたしの全てのスケジュールを管理したり、鬼のように連絡を取ったりすることはしない。
だからこそ、会ったときに怖いくらいに妬いてくれるその行為が、
あたしには麻薬のように良い痺れる行為だった。