続・危険なキス
「え……彼氏、さん……?」
「はい」
木本先輩は、奏人の姿を見て、さっと青ざめる。
それもそのはず。
つかつかと歩み寄ってくる奏人の姿は、誰が見ても絶句するほどカッコよくて……
「彼女がお世話になりました」
「あ、いえ……」
不自然なほど、にっこりとほほ笑むその笑顔は
何も言い返せないほどに怖い。
「帰るぞ」
「あっ……」
ぽかんとする先輩たちに、軽く会釈をすると、
奏人に手を引かれながら駅とは反対方向へと歩いた。
「紫乃ちゃんの彼氏……
カッコよすぎ……」
女子のほとんどが、頬を染めていたけど
今はもう、そんなことは気にしていられなかった。