続・危険なキス
どうしよう、この手。
いい加減、ブチ切れそうなんですけど。
他の先輩はいい人たちだし、サークルも楽しそうだから入部したいけど……
問題起こしてもいいでしょうか。
ピキピキと額に怒りマークが浮かび上がり
「行こう!!」
と笑顔で引っ張ってくる木本先輩の手を振りほどこうとしたとき……
「紫乃」
それを引き留めるように、
後ろからあたしの名前を呼ぶ声が聞こえた。
振り返らなくても
それが誰の声なんか分かっていて……
こんな手を握られてるところを見られるなんて最悪……。
と思いつつも、
救世主!!
と感謝する気持ちのほうがいっぱい。
振り返ると、
「奏人」
その先にいる、
最愛の人の名前を呼んだ。