続・危険なキス
 
「べつに飲みに行くくらいで浮気とかなんないからさ。

 とりあえず、もっと俺のこと知らない?」


菅野さんは、とにかく引く気がないらしい。

下手に無視して帰ろうものなら、家にまでついてきそうな勢いだ。


とりあえず、沙樹にでも助けを求めようか……
なんて思った瞬間……




「…っ」




ぐらっと後ろへ引き寄せられた体。

背中がぽすっと誰かの胸の中へおさめられる。



誰かなんて
振り返らなくても、その匂いで分かって……




「紫乃?

 偶然だな」




にやりと笑って、あたしを後ろから抱き寄せてきたのは
さっきまでずっと同じお店にいたはずの……





「……奏人」





だった。
 
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