続・危険なキス
 
ふと顔をあげると、
さっきまでしっかりと教師モードでいた奏人はどこにもいなくて

トイレで髪の毛は乱したんだろうか……。

かためられていた髪は、ラフな感じに乱れ
眼鏡はなくなり、ネクタイは少しだけ緩まっていた。



再び現れたあたしの彼氏に、
周りの女子から黄色い声が上がった。



「奏人。

 みんないるから。
 そんなくっつかないで」

「ああ。悪い悪い」



笑ってその腕を解いたけど、
距離は変わらず、背中がくっついたままで……。


このタイミングのいい現れ方…。
きっとどこかで見てたな……。


なんてすぐに分かったので、



「菅野先輩」



お言葉に甘えて、利用させてもらおう。



「え?あ、なに!?」



みんなと一緒に、ぼーっと奏人を見ていた菅野先輩を呼びかけた。
 
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