続・危険なキス
 



「ぷはーっ!
 やっぱ仕事終わりのビールはうまい!!」


と、ビールジョッキを一気に半分くらいまで飲み干してから、雅人が叫んだ。

確かに仕事が終わってからのアルコールは、体に沁みこむよな……。


「でもいいの?今日はここで」
「何が?」
「お姫様のいる居酒屋じゃなさそうじゃん」


ニヤニヤとそんな突っ込みを入れてくる雅人。


確かに、紫乃のサークル飲みがあるとき、たまにあいつと同じ店でわざと飲むけど……



「そんな毎回行ってられるかっての」



と、あえてクールに答えた。



本心は、今日だって紫乃のいる店に行きたい。

というか、飲み会になんか参加させたくない。


いつもあいつの周りには、
隙あらば……
というような男どもがうろちょろしていて、すげぇ腹立つ。


それもあって、あえて同じ店に居合わせたり、
迎えに行ってみんなの前に姿を現す。


全ては、周りの男を威嚇するため。
 
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