続・危険なキス
さて、帰ろう。
今日の講義もすべて終わって、サークルのない今日は、そのまま真っ直ぐと帰ることにした。
沙樹はもう一個講義があるみたいだから、置いてあたし一人で帰る。
だけどそれを……
「紫乃!……ちゃん」
「……榎本くん」
榎本くんが追いかけてきた。
「今帰んの?」
「そう」
「じゃあ、一緒帰ろうぜ」
「……勝手にして」
さすがに門を出てから声をかけられたので、それを断るわけにもいかなかった。
なんたって、帰る方向の駅は一緒なんだし。
「なー」
「何?」
「お前って、そんなに彼氏のことが好きなの?」
「は?」
突然の質問。
思わず、振り返って榎本くんの顔を見た。