続・危険なキス
 
「来るとは思ってたけど、本当に来てたねー!」
「……」


沙樹は、奏人の姿を見て、きゃっきゃはしゃいでいる。

あたしもなんとなく予想はしていたけど、いざこうやって大学の門で待たれるのはちょっと恥ずかしい。

だって……


「あ、あのっ!
 誰か待ってるんですか?」

「卒業生さんですか?」


なんて、
思いきり、女子生徒に囲まれているから……。


奏人は無視まではいかないけど、適当に相槌を打っていて、
その顔はあからさまにめんどくさそう。


あー、ここでは仮面かぶらないんだ……


なんて客観的に見ていて
思わず駆け寄らずに、じっとその姿を見ていた。


それに気づいた奏人が、顔を上げ、あたしの姿を捉える。




「……遅い」




そして不機嫌な一言。


やっぱ、そうですよね。
 
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