続・危険なキス
 
「遅いって……。
 来るなんて一言も言ってないじゃん」


待ち人が来たということもあって、
奏人を囲っていた女子生徒が一斉に引いていく。

遠目から見られてるから、すごい恥ずかしいんですけど。


「来るって分かっとけよ。
 っつーか、お前ひとり?」
「沙樹もいるよ」
「あ、ご無沙汰してます……」
「こちらこそ、どうも」


ぺこりとお辞儀をする沙樹には、奏人もちゃんと会釈をしていて、
奏人のいいところは、あたしの知り合いにはちゃんと愛想をつかってくれるということ。

奏人は周りをキョロキョロしていて、
何かを探している様子。
 
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