続・危険なキス
 
「じゃあ、あたしは帰るね。
 奏人さん、車でしょ?」
「ああ」
「それでは!」
「あ、沙樹っ……」
「ん?」


「また!近いうちに遊ぼうね」


「……うん!」


気を遣って、別で帰ってくれる沙樹に、思わず投げかけた言葉。

沙樹は笑顔でうなずくと、
「バイバイ!!」と手を降って去って行った。


「じゃあ、行くぞ」
「はい」


あたしも奏人に言われるがままに、停めてある車に乗り込んだ。



「学校、懐かしかった?」
「ん?ああ、まあな」


車を発進して、奏人がここの大学の卒業生だと言うことを思いだし尋ねてみた。

返ってきた言葉は、あまり興味がないような返事。


「そこまで思い入れねぇし」
「……悲しい人生だね」
「……襲われたいの?」
「……」


下手に逆らうとすぐにこれだ。

あたしは口を閉じて前を見た。
 
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