金色・銀色王子さま


…………で、今そのおうちに迎える雑貨を買ってる最中なのです。


「ブルーにしよっかな、うん」


花柄のマグカップをそっと棚に戻すと、買い物カゴの中にブルーのマグカップを置いた。
腕に掛けたカゴの中は雑貨でいっぱいだ。


「もういいか。あんまり買いすぎて置けなかったら困るし」


カゴの中の雑貨に胸をときめかせながらお会計を済ませると、両手に紙袋を抱えて入り口を出た。

家に帰ったら玄関にチューリップのライトを置こう。その下には可愛らしい小人の人形飾ったりして。
トイレのカバーはシンプルなオフホワイト。
部屋は1つしかないからとっても重要。
あんまり物は置きたくないけど、アクセサリーハンガーは付けようかな。
考えれば考えるほど色々楽しくなってくる。





だから、自業自得だった。


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