金色・銀色王子さま
勢いよく肩に当たる衝撃に体がよろめいた。


「きゃっ!!」


小柄な体は踏ん張ることもできずはらはらと尻餅をついて倒れた。両手の紙袋を手放さずには済んだが、不安なガラス音が耳に入る。


「すいませ…」


……はっ!ライト!マグカップ!!


入り口前だけど、頭のなかは今さっき買ったばかりの雑貨たちの生存確認しか考えられない。
ガバッと起き上がるとすぐに中身を確認した。

『割れやすいので気を付けてお持ち帰り下さいね』

ライトとマグカップを包む店員さんがにこやかにそう言ってくれたのを思い出し祈る思いだ。

マグカップは箱に入ってたから良かったもの、チューリップ型のライトは包みを開けると花びらが散ったように無惨に一枚欠け落ちていた。


「なんてこと…」

ばかばか!私のばか!
落ち込む視界にスニーカーの足が見えた。
ハッと気付いてゆっくり顔を上げると、見下ろす大きな人。
男の人?
真っ昼間に上がった太陽は私たちをしっかり照らすおかげで眩しくて顔がよく見えない。


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