好きなんて、言えるかよ。


ドアを開けて、フェンスの近くに行くと

高村はそこに腰を下ろす。


「今日は、何か持ってきたの?」

パンは買わなくていいなんて珍しい。

そう思っていると高村は言った。


「いや、何も」


「は?」


「お前の弁当貰うからいい」


はぁ!!?
どういうつもりっ!?

私のお弁当を貰うって……


「いや、あげないし。」


「そう、じゃあバラす。」



~~っもう!!!
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