好きなんて、言えるかよ。
しぶしぶ、お弁当を開け、箸で掴み
高村が指差したものを取って口に運んであげるけれど
これって……
どう考えてもラブラブなカップルじゃんっ!!
もうそんなんじゃないのに……っ。
「次、玉子焼き食わせろ」
玉子焼きをとって高村の口に運ぶと
高村はパクリと食べた。
ちょっとだけ、ドキドキする。
なぜなら、その卵焼きは私が作ったからだ。
「うめぇ……。」
「本当っ!!?その玉子焼きだけはね!
私がいつも作ってるんだあ!!
良かった〜!人の口に合うって嬉しいな〜!」
はっーー