好きなんて、言えるかよ。


「あ?」


けっきょく、私の家まで一緒。

カバンは私が持っているけれど、家真逆なのにここまで来るって

絶対おかしいよね!?


「これじゃあカバン持ち意味ないじゃん!」


だってこれから高村は、

カバンを持ってまた来た道を戻らなきゃいけないわけだから。


この前用事あるって言ってたのもウソみたいだったし。


なんでそんなことするんだろう……。


不思議に思ってると高村は言った。



「お前も……一応女だし」


「え……」


それって、送ってくれたってこと!?



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