好きなんて、言えるかよ。



そんな話をしていると、一時間目の開始を知らせるチャイムが鳴ったため

私達は急いで教室に戻った。



1時間目の授業を受けながら考える。

ときどき言う、高村の言葉。



『コイツ俺のものなんで

いい加減関わるの、やめてもらえます?』



『お前がアイツの事、考えてるとムカつく。

イライラして、焦って

閉じ込めたくなる』



『俺のこと、もう1回好きだって言えよ』



それはきっと、自分のパシリを取られるのが嫌だから。

だからそんな事……言ってくるんだ。


モヤモヤとそんな事を考えているうちに

授業は終わり昼休みになった。

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