好きなんて、言えるかよ。


きっと今日もメールが来るはず……!

と思っていたのに、昼休みが始まって

15分しても一向に携帯は鳴らなかった。


「なんで……」

携帯を握りしめて、屋上に向かう。

自分があんな事言って来たクセに

連絡してこないなんて卑怯だ。


私はズンズン歩いて、屋上のドアを開けた。


ガチャー


すると、そこにはもうすでにパンを買っている高村がいた。


「どういう事、なんで今日は呼んで来ないわけ?」


イライラする。

人の事、気にさせるような事言って来たくせに

そうやって距離を置くなんて自分勝手すぎる。


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