好きなんて、言えるかよ。


ドキ、ドキ


とうるさくなる心臓。

やっぱり……。

私高村のこと好きなんだ。


そう実感したら高村は私を包み込んで

耳元で言った。


「それ、本当か……?」

少し震える声でつぶやく彼にコクリと頷く

すると……


「……先輩は?」


とちょっと可愛く聞いてきた。


「好きじゃないよ」


「でもお前、俺の話し放っておいて

保健室行ったじゃん」


口を尖らせて、拗ねている高村が可愛い。





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