好きなんて、言えるかよ。


イライラしながら、私はそう言い返すと、

高村は鋭く睨んで言った。



「いいわけねぇだろ。」


ドキーっ。



それはどんな感情であるのか分からない。


だけどさっきとは違った真剣な表情で少し悲しげに

私を見つめてる。


そして、私の髪にスルっと手を伸ばし


軽く握ると彼はそれにちゅ、っと口付けた。


「……っ!」


何、この仕草。

まるで大切にされているような錯覚を感じてしまう。


ドキドキと心拍数があがって

高村を見た時


「お前、生意気。

誰が他のヤツ好きになっていいって

言ったよ」






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