不器用男子の、恋。
*
今日で七星と付き合い始めて、ちょうど1ヶ月。
女々しいかもと思いつつ、でもたぶん七星は記念日的なものが好きそうだと、俺はプレゼントを用意した。
それは蛍光塗料が塗られた星の砂が、透明な丸いガラスの中に閉じ込められたストラップ。
星は全部で7個で北斗七星を作っていて、まさに俺(北斗)と七星のことだ!と見つけた瞬間、即決だった。
もちろんお揃いだ。
学校から四角公園までの帰り道はいつもと同じなのに、俺の鼓動はいつもより速かった。
柄にもなく、緊張してるらしい。