暗雲に、光。
今日で、全てが終わる。
そう身を起こしながら、まだ寒い外へと足を踏み出した。
廊下を歩く足に、冷たい空気が刺さる。
吐く白い吐息が、儚げに薄れ、消えていく。
すっと目を細めながら、その景色を何とも言えない気持ちで見つめていた。
もう――――きっと、見納めなのだろう。
何故か、昨晩から、今日新撰組と宴会を開く、という話を耳にしてから・・・・・・
そんな気がして、ままならなかった。
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