願恋叶


なんかの嘘だ。
私はそう自分に言い聞かせてた。


『はいはい。笑』


はやくこの話題をおえたかった。
そうしないと何をするか分からない。


『いや、ほんとだからね!?』



そんなこと言わないで。


『ほんとに?』



聞きたくないのに聞いてしまう。


『うん。』



嘘だよって返ってきてほしかった。



『相手は?笑』



聞きたくない。
けど気になる。
聞いたところでどうにもならないのに。




『相手の子にいっていいか確認してから
教えるね!』



ここでたむちんの優しさが
わたしにとっての苦しみになる。


『わかった!』


気付かれないように
平常にみせかける。


ほんとはそんな精神強くなんかないのに…。


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