私の家のお隣さん。

幸運の封筒



午後まであった授業を終えて、今日はアルバイトもないから久々に早めに家に帰る。

ポストを確認して、入っていた配達物を見ながら部屋に向かう。


「ん?なにこれ?」

玄関の前で、なんだか高級そうな封筒の宛名に見慣れない名前をみつけて、住所を確認すると、このアパートの私の隣の部屋の人にあてたものらしかった。

「よこみぞ…つよし??」

なーんかみたことあるようなー。

んー、お隣さんだからかな。

後でポストに入れておいてあげよう。

一旦はそう思ったけれど、今朝の不審な音と、昨日ミナトが言っていたことを思い出して、やっぱり訪ねて行って手渡ししよう、と思い直した。

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