キミの誘惑



スケジュール確認したら土曜日空いてたし、行ってみようかな

家でごろごろするよりは外にいたいし


「うん、いいよ」

「え、まじですか!俺めっちゃ頑張りますよっ」


遼くんはガッツポーズしながら“絶対に勝ってやるー!”とか叫んでるし

ユメにも、「じゃあミオも精一杯応援しなきゃね」

なんて言ってて、ちょっと土曜日の楽しさに期待した


「先輩、勝ったらご褒美くれますか?」

「ご褒美?なにが欲しいの?」

高価なものは勘弁だ。私にできる範囲でなら、全然いいんだけど


「勝ったら言います。今は内緒です」

「えー・・・わかった、勝ったらね」

「やった!先輩、今日も大好きです」

「あ、うん・・・・・・」

その一言を残すと、彼は教室から去った

「後輩くん、一途だねぇ」

「私にはもったいないかもね」


それでもやっぱり、年下は恋愛対象“外”だ


「ミオ、土曜日一緒に行こ」

「うん」


私はいつか、理想にこだわらず

誰かを好きになることはあるんだろうか───




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