キミの誘惑
「「行けー!頑張れー!」」
土曜日、朝───
ここ、実咲高校でサッカー部の練習試合が行われていた
相手は青夏(セイカ)高校
進学校にも関わらず、部活も強い
「うわぁ、やっぱギャラリーすごいね」
「そうだね」
土曜日というのもあってか 見に来る人は想像を超えていた
もちろん相手高校の生徒もいるわけで───
「ねぇミオ!あの人かっこいいー!!」
「ちょっと、試合見ようよ」
ユメはギャラリーにしか目を向けてない
幸樹も、遼君も、あんなに頑張っているのに
チームの中で唯一の1年生レギュラー
先輩たちに囲まれてサッカーをする遼君は、ひときわ目立ってる
ギャラリーのほとんどが遼君目当てと言っても過言じゃない
相手高校の女子生徒も、自分の学校ではなく遼くんを応援するほどで
それだけ、遼君はかっこよかった───