へたれ王子
星河先輩、何か妙に保健室に慣れてるなぁ。
まさか、常連さん?
だってさっき山下先生もそれっぽいこと言ってたし…。
…あ、じゃああたしも先輩が書いてるのと同じ紙、書いておかなきゃ。
そう思って、また山下先生の机の引き出しからそれをもう1枚取り出すと、星河先輩があたしに話しかけてきた。
「…あの、一つ聞いてもいいですか?」
「は、はい?」
その声に慌てて顔を上げて星河先輩を見ると、星河先輩はその前から見ていたようで、ふいに目が合う。
その視線に思わずドキドキしていたら、星河先輩が持っていたペンを置いて、あたしに問いかけてきた。
「さっきの…聞いてました?」