【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言





「はは、心瑠の顔。すっげぇびっくりしてる」



心瑠はすっげぇ面白い表情だった。



やばい、授業中にでも思い出し笑いしそう。



「急に青山くんが抱き着いてくるんですもん……!」



「じゃ、この写メ送ってきて」



「……はい」



少し不機嫌そうにほっぺたを膨らます心瑠がすっごく愛おしかった。



「じゃ、帰るぞ」



「あ、待ってくださいっ」



写メを送ってもらったあと、水たまりのある道路を歩いていく。



~♪~♪~♪~



すると、心瑠のケータイが鳴った。



「もしもし?結季ちゃん?」



電話の相手は松浦か。



「私、今から青山くんに家まで送ってもらうんだ~……あはは、結季ちゃん楽しそうだね。じゃ、また明日ね~」



「……松浦か?」



「はい、颯希くんと一緒に帰ることになったみたいで……後ろから颯希くんの声が聞こえました」



あの2人、意外とお似合いかもな。
颯希にはあんなしっかりしたヤツが合うと思う。
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