【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「………」
どうしよう……青山くん、怒ってた?
でも……なんで……。
「横谷、掃除しようぜ」
考え込んでいると、ほうきを持った野田くんが私に微笑んだ。
「あ、うん……」
掃除道具入れからほうきを取り出して、教室を掃く。
「横谷、浮かない顔してどうした?」
「いや、青山くんをちょっと怒らせちゃったみたいで……」
「……そっか」
明日、理由聞こうかな?
いやでも、それってすっごく空気読めてない気がする。
「なぁ、横谷」
「う、うん?」
「…………ダメか?」
小さくてよく聞こえなかった。
「え?なんて?」
「―――俺じゃ、お前の彼氏になれないか?」