【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「本当ですか……!?」
「だから、体育祭のとき付き合えなんて命令したんだよ。素直に付き合ってほしいって言えなかったバカな俺だったから」
そう、だったんだ……。
「この数日間、心瑠のことで頭いっぱいだった」
「青山くん……っ」
どうしよう……嬉しくて涙が出てきちゃった……。
「好きだから……言う。俺と付き合ってくれ」
私は大きく首を縦に振った。
「青山くんとしか、付き合いたくないです……っ」
「ふ、もう可愛すぎ」
青山くんは私の頬に手を添えて、優しくキスをした。
どうしよう……もう幸せすぎて言葉が出ないよ……。
私が泣き止んだ後、青山くんはベンチに座りなおした。
「……で、話してもらおうか。野田になんて脅されてたんだ?」
う……っ結構痛いとこついてくるなぁ……。
「じ、実は……」
あの日の放課後のことを話した。
……もちろん、キスのことも。