【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
「心瑠は俺の彼女として、堂々としてればいいんだよ」
「で、でも……」
「もし、心瑠に嫌がらせするようなヤツがいたら、俺がソイツをぶっ殺すから」
絶対に俺の彼女が心瑠ってことに不満持ってるヤツはいる。
そいつらが心瑠に何もしないようにしねぇーとな。
それが、彼女を演じてもらってる側としての義務だ。
てか、守りたいって思ったんだ……。
「あ、ありがとうございますっ」
「ん」
「……あっ!」
すると、心瑠がビックリした顔で俺の後ろを指さした。
振り向くと、そこにはどこから入ってきたのか、子猫がいた。
心瑠は駆け寄って、子猫を抱きかかえる。
「可愛い……っ!」
子どもみたいに無邪気に笑う。