【完】腹黒王子の一途な溺愛宣言
―――そして放課後。
実行委員の集合場所の図書室に入る。
すると、見覚えのある背中が。
「蒼空……っ!」
今度は間違いない、蒼空だ。
蒼空に後ろから思いっきり抱きついた。
「心瑠……!?お前、実行委員なのか?」
蒼空は目を丸くして私を見ている。
「うん!体育の成績稼ごうと思って!蒼空も実行委員になったの?」
「あ、あぁ。先生に推薦されて……」
まぁ、蒼空って優等生だもんね。
頭もいいし運動神経もいいし。
「てか、抱き着くなって言っただろ?」
「えへへ、だって蒼空がいてくれて嬉しくて……」
青山くんとやるのはすっごく不安だったんだけど、蒼空がいるなら……安心かも。
「あ、そ」
「もーっ!蒼空ももう少し喜んでくれたっていいじゃん!」
「はいはい、嬉しいーやったー」
もう……全く感情こもってないじゃん……。