悪態姫と小悪魔王子
「お嬢様、リボンが曲がっております」
「分かっている。自分でできる」
「ですが……」
「大丈夫だと言っているんだ。
部屋から出ろ」
「はい、失礼致しました……」
使用人の烏丸が
私の部屋を出て行く。
桜庭家の朝は
いつもこうだ。
大体
中学2年にもなって
制服を自分で着れないやつが
どこにいると言うんだ!!
これも
全て
お父様のせいだ……。
「分かっている。自分でできる」
「ですが……」
「大丈夫だと言っているんだ。
部屋から出ろ」
「はい、失礼致しました……」
使用人の烏丸が
私の部屋を出て行く。
桜庭家の朝は
いつもこうだ。
大体
中学2年にもなって
制服を自分で着れないやつが
どこにいると言うんだ!!
これも
全て
お父様のせいだ……。