ぼくはネコ
「けど、助けてほしくて俺に言ったんだろ?いいよ。チビ、うちの子になるか?」


水色のニンゲンが僕に何か話しかけている。


にゃー
ありがとう


美味しいものをくれたし、撫でてくれたから、僕はそう言った。


「ほら、うちに来るってよ」

「えー。そう言った?」

「言った言った」


にゃー
ずっと見てたんだよ

にゃー
撫でてほしかったんだよ


僕は短い尻尾を精一杯振って、銀色と水色のニンゲンたちに頭をこすりつけた。


「しかしちっこいなー。サクラと初めてあった時よりちょっと小さいかな。たぶん2ヶ月くらいか」

「ていうか、よく鳴く子だよね」


にゃー
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