善人ヲ装ウ、正直ナ悪党。
「どうせ藍は、ワタシが課長と別れようが続けようが剛に言うんでしょ?? 結婚、ダメになればいいと思ってるんでしょ?? 藍、剛の事好きだったもんね」
出た。 遥も伝家の宝刀の如く、その話題を持ってきた。
「そうだね。 剛には一夫一妻制に理解のある女の人の方がイイと思うよ」
「ソレ、まさか自分の事を言ってるの??」
『くす』今度は遥がワタシを小馬鹿にした様に笑う。
「ワタシには大貴がいるので」
「剛に相手にされなかったから付き合った、大貴くんね」
・・・・・・・こっの女!!
大貴を剛より格下みたく言ってんじゃねぇよ。
「ごめん。 話になんない」
頭痛がする程頭に来た。
遥を置いて席を立つ。
「こっちのセリフ」
最後まで、きっちりムカツク女。