LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
「ひっどーい! 私がどれだけ寂しい思いをしたのか! 姉ちゃん、分かってなーい!」


 涙を流しながら大学時代の寂しい生活を語った智子。


 話しを聞いて由美は疑問を呈した。


「美智代ちゃんとか、小百合ちゃんと街に行って男たちに声を掛けられたって言ってたじゃなーい? あの後、美智代ちゃんを残してその男たちとデート楽しんだって言っていたのは誰だった?」


「確かにデートはしたよ」


「交際とかしなかったの?」


「姉ちゃんの言いつけを守って、私はある程度は一線は越えなかったの!」


「ほぉー、素直な我が妹だよねー」


 智子は由美と言い争いを続けた。

< 118 / 267 >

この作品をシェア

pagetop