LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
 智子は足を止めてジッと辺りを見回した。


 自分たち以外は誰もいない静かな雰囲気の中、目を閉じ皮膚感覚で何かを感じ始める智子。


 更に手をかざしてみる。


 手にも何か強いエネルギーを受けているような感覚をも智子は感じた。


 得体の知れない霊気が漂っているのが分かるのだ。


 しかもそれは、巷の心霊スポットで感じるような陰気なものではない。


 どこか心が癒されそうな、上品で清々しく感じるのだった。


 姉…由美とは違い霊感が強い智子には、それが強く感じていた。


 この霊気はいったい、何なのだろうか?



 一通り中を見回った5人は礼拝席の一角に陣取って雑談を始めた。
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