LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
「気にしない気にしない。人から何と見られようと、マイペースで行ったらイイじゃない。由紀の忠告なんて無視するのがベターだよ。でないと、あの女に振り回されちゃうよ」


「振り回される…」


 なるほど…


 椿ちゃんの考えには一理有ると里美は思った。


 人は人…


 そして私は私…。


 ごく自然的に、有りのままの自分でいればイイのだと言う考えだ。


「ところで…、里美には他に付き合っている男はいないの?」


 里美は寂しげに答える。


「もう、誰もいない」


 相手の顔をジーッと見つめる椿ちゃん。
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