LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
「へー」


 ピタッと手を止めた智子。


 新郎新婦の回りを3〜4体の小さな可愛い妖精たちが舞っているのを目にしたからだ。


 回りの者たちに見えているのだろうか?


 2人の晴れの門出を祝福しているかのようにグルグルと舞っている光景は何とも言えない雰囲気である。


 妖精の1体が智子の体の回りをグルグル舞い始めた。


 智子は右手を出し、人差し指を軽く突き出してみた。


 その妖精は舞いながら、ゆっくりと人差し指にちょこんと乗った。


 ベンチ代わりに腰掛けるなり、智子の方を見上げる。


 ニッコリを微笑む姿は何とも微笑ましい限りだ。







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