LOVE&FANTASY 嗚呼、結婚!(加筆修正版)
「ゲス女の片思いって構図なんだ?」


「しかも本人は全く、それに気付いていない。勘違いしちゃっているのかな? 社長におっっては、ハッキリ言って迷惑な存在だよ」


「あんな女とコレからも一緒だなんて、社長も先が思いやられるよね」


「恐らくは、そうならないと思うよ」


「ならないって、どう言う事?」


「まぁ…、見てなさいって」


 2人は里美の陰口を言いながら奥へと行った。


 物陰に隠れて2人の会話を聞いていた女はヒョイッと顔を出した。


 黒髪のふんわりとしたセミロングの小顔のキレイな女性である。


 同じようにシャツにジーンズのラフな格好しているフツーの女性だけど…


「…」


 2人が立ち去るのを見送った後、応接室の方に振り返る。


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