優しい幼なじみの君…【完】






私と涼ちゃんが、クレープ屋さんに着くと、沢山の人が列んでいた。

「………凄い人だね…」

私は、余りの凄さに、さっきまでの元気を無くしかける。

「そうだね…。じゃあ、優知。あそこの席に座って、待ってて?俺が、優知の分買ってくるよ」

涼ちゃんは、白い二人掛けのテーブルを指差した。

「いや!二人で一緒に、列ぼう!」

「でも、結構、時間掛かるよ?大丈夫なの?」

「大丈夫!涼ちゃんダケに、辛い事はさせないよ!」

「……そっか。じゃあ、一緒に、列ぼっか」

「うん!レッツゴー!」

私と涼ちゃんは、長い行列の後ろに列んで、自分達の番を待っていた。

「後、もう少しだね!」

私達の前が、二、三組まで来たときに、私は嬉しくて、思わず口元が緩む。

「あ、本当だ」

「楽しみー」

「俺も」

そんな会話をしていると、いかにも私達の前に横入りしてきた男の人達。





< 8 / 18 >

この作品をシェア

pagetop