俺達付き合っています
「もう質問は受付ねぇから」


丈留くんはそう言って教室を出ようとする。


去り際、




「次弥生に手ぇ出した奴……殺すから」



クラスのみんなが、私が、身震いするほどドスの利いた低い声で言い放った。


固まる私に、先ほどと変わらぬ声のトーンで「また昼飯ん時な」と言い、教室を後にした。



その日の午前は睨まれたりはしたが、特に大きな被害はなかった。
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