愛し*愛しの旦那サマ。

そんな私に、


「……」


理沙子は怒り8割、呆れ2割の視線を向ける。


「ったく、臣くんもよくアンタみたいな珍生物を嫁にもらったわよね」

「ノンノン、理沙子。臣くんが私を珍生物へと変化させたのよ。そんな臣くんの責任は重大よ」

「へー、責任とってもらってよかったねー」(棒読み)

「ふっ、そうよ。愛は時にヒトを変態にさせる……」

「―…何、名言みたいに言ってんのよ」


クラシックが流れるカフェで、そんな(年不相応な)会話を理沙子とする。


気がつけば暦はもう二月。

理沙子とはお互いに時間があわなかったりなんだりで、今年初の顔合わせ。理沙子は仕事もしてるから、忙しいんだよね。

そして、理沙子サマに新年に入って、初顔合わせの日に既に呆れられてる幸代です。

ちなみに本日は、カフェにてミニ雑談会。


しばらく理沙子との会話を楽しんだ後、


「あっ!」


と、腕時計を見て叫ぶ私。



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