愛し*愛しの旦那サマ。


とりあえず、カーディガンを羽織って部屋を出る。

フラフラとエレベーターに乗って、マンションのエントランスホールへと下りていく私……(決シテ、不審者ジャナイヨ)


臣くん……

飲み会帰りだから、タクシーで帰ってくるよね。

そうだとしたら、勿論、マンション前で下車するよね……

夜風にあたりに来たついでに、ちょっと、臣くんを待ってみようか……

臣くんもきっと、早く私に会いたいだろうし……ウン。キット。

春といえども、まだまだ肌寒いけど、臣くんの為にちょっとこの辺をウロウロしていよう……


そんなことをボーっと考えながら、マンションの外へ出てフラついていると、


「……」


車のヘッドライトが……


しかも。

何だかタクシーっぽい。

っていうか、タクシーだ。


そして、キィーッ。

と、マンションエントランスから少し離れた斜め前の道脇に停車する。


ぱあぁぁ~っ。


と、一気に表情が明るくなる私。


タクシーのドアが開いて出てきたのは、待って待って待ち焦がれていた―…


愛しの臣くん。


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