愛し*愛しの旦那サマ。


「……臣くんも、何だかんだで私と離れたくない?」

「……まぁ、それなりに」

「じゃあ、今日は休日だし、一日中ぎゅっとしてていいよ」

「そんなウザイ提案勘弁してくれ」


なんて、そんな事を言いつつも、臣くん、腕を緩める気配がありません。


「……お腹空いたでしょ?朝食にしようか」

「ああ」

「朝食を食べた後は、どういう予定にする?」

「好きに決めて」

「……じゃあ、スーパーに出かけて、材料を調達するね」

「何か作るの?」


それは、勿論、


「臣くんの為に、幸代特製の甘くないデザート」


朝食を食べながら、どんなデザートがお気に召すかを考えて挑戦したいと思います。


愛情を込めてリクエストに沿う一品を作るから。

今日ものんびりと二人の時間を過ごしましょうか。


愛しいあなたとゆっくりと。


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