愛し*愛しの旦那サマ。
「イヤっ!それは却下!却下!他をあたってくださいっ!」
『幸代ちゃんのケチ~。だってさっきの言い方からすると、幸代ちゃんは臣と一緒にお父さんと会わないんだろ~』
どうせ、臣がいなくて一人で暇するんでしょ~?酒たんまり買って持っていくから、櫻井家で家呑みでもしようよ~、
いいじゃん、いいじゃん~
と、超軽くてシツコイ塚本。
「イヤったらイヤ!何で臣くん不在時にアンタと二人で家呑みしないといけないわけっ?アンタみたいな軽い男と一つ屋根の下に二人っきりなんて、臣くんが心配するでしょーがっ!」
もぅっ!そんなことして、私と塚本が実はアヤシイ関係かもしれないって、臣くんに疑惑をもたれちゃったらどうするのサ!
そう全力で塚本の提案を却下していると、
『そっかぁ~、まぁ、俺はあまり気にしないけど、二人っきりはマズイのかぁ~』
「当たり前!二人っきりで飲むなんて却下!却下!」
『そこまで言うなら、わかったよ~ざんねんだなぁ~』
じゃあ、臣にヨロシク伝えておいて~、
そう言うと塚本は、やっと電話を切ってくれた。